●建築概要：築26年　地上8階建て　75世帯の集合マンション
●インターホン更新工事期間：平成24年6月18日（月）〜7月2日（月）の間の13日間
●既設パナソニック社製受話器式通話システム（AC24V仕様）を
　 アイホン社製ハンズフリー式映像化システム（AC100V）に更新（システム老朽化に伴う更新工事）

工事初日から3日間で、共用部機器の交換、配線接続替え工事を行いました。

1日目	集合玄関機及び制御装置などの交換 【集合玄関機交換前】   【集合玄関機交換後】
2〜3日目	新システム運用に伴う幹線接続替え等 ※幹線構築後、試験機による映像試験を行いました。

4日目以降は、作業工程表に沿って各お部屋内機器及び玄関前機器の交換工事となりました。

【室内親機交換前】		【化粧パネル設置】		【室内親機交換後】
※室内工事は、既設機器が大きい為、化粧パネルで開口部を化粧したのちに新しい機械を設置しました。 ※下部コンセントより、壁内を通してAC100V電源を新たに供給しました。

【玄関子機交換前】		【化粧パネル設置】		【玄関子機交換後】
※室内工事は、既設機器が大きい為、化粧パネルで開口部を化粧したのちに新しい機械を設置しました。

 

【工事で苦労した点】 コンセントまでの距離はそれほどありませんが、 壁内の下地（木材図中赤線部）が多く、 壁内を隠ぺいすることに苦労しました。 施工には時間が掛りましたが、 その甲斐あって、露出配線も無く綺麗な仕上がりになりました。 居住者様にも、大変満足していただき、嬉しく思います。

マンションの一室にて、集合玄関機での会話音が小さいというご相談を受け調査を行なってまいりました。

室内親機・玄関子機 配線劣化診断	室内親機及び玄関子機に接続されている配線に、断線、接続不良、錆等は確認出来ませんでした。
受話器の清掃等	受話器の清掃及びプラグ部分に接点復活剤を投入しましたが回復はしませんでした。
フロアアダプターの 基盤の状態確認	フロアアダプターのカバーを外して基盤の状態を確認したところ、一部黒い箇所がありました。メーカに確認したところ、フロアアダプター自体が音声に影響するような機械ではないとの回答でした。
作業での改善点	今回の作業により改善されたことはありませんでした。

作業メーカに問合せた結果、集合玄関機だけの（管理室からの通話は良）通話音量が小さくなることはないということが判明し、
１室だけではなく、実は同階のすべてのインターホンに共通する問題なのでは？という可能性が発生。
後日、同階すべてのインターホンを再度診断することとなりました。

各玄関子機間配線調査	配線接続箇所に断線・接続不良は確認出来ませんでした。 通話用配線の接続箇所を、一旦切り離し再接続致しました。 また、数部屋にて、用途不明な配線（紫−白のペア線）があった為、切り離しました。
幹線抵抗・短絡・ 地絡試験	一旦、各室内へ行く通話用配線を切り離し、幹線部分の抵抗・短絡・地絡試験を行った結果不具合は確認出来ませんでした。       【抵抗値（6ｋΩ）測定試験】
その他確認事項	各部屋へ行く電源電圧AC24Vは正常に供給されておりました。 該当の部屋の玄関子機〜室内親機間の配線に短絡・抵抗値不良等は確認出来ませんでした。
作業での改善点	アンケートで声が小さいと報告のあった部屋の通話音量が大きくなりました。 調査前後で、最初にお伺いした部屋の通話音量が多少大きくなりました。

こちらのマンション様に導入しておりますインターホン設備は、平均寿命（15年）から考えてもかなり劣化しているように見受けられました。設置からの年数が長いと、メーカ側も修理の効かない状態になっていることもありえます。
現在まだ使えている状態のうちに、早めの新しいシステムへの更新を推奨させて頂き、施工は終了となりました。